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執筆者の写真池田頌子

前十字靭帯断裂の手術から3ヶ月と9日



左後ろ足の前十字靭帯の手術から3ヶ月と9日目になります。


1ヶ月前に一度、痛みが出て調子が悪くなり運動制限をしてもらっています。

飼い主さんからは、

最近は痛がる様子はなく調子も戻ってきているとのことです😊

立っている姿勢も大丈夫だし、左の後ろ足を上げてしまうようなこともなくなりました。

とご報告いただきました。


歩行評価

しっかり全部の足を着いて踏み出しながら歩けています。

ただ、お尻が右に振れてしまっているのが気になるところです😅

歩く時に、右後ろ足の方が大きく踏み込んでいるようですね。


立位姿勢

左の後ろ足が右の後ろ足に比べて少し前で開き気味な位置に接地しています。

その為、腰の左側がクイッと上がっていますが、

前回のリハビリの時に比べると腰のくねりに関しては改善しているようです。


計測値評価

関節可動域は、後肢全て正常値範囲内で左右差もありませんでした。

大腿周囲長は、左 16.0cm 右16.3cm

四肢の体重負重率は、左前 40% 右前 32% 左後 5% 右後 22%

左の後ろ足へ体重をかけないで立っているのがよくわかる結果になっています。

前回からの体重負重率の変化もほとんどありません。

痛みや違和感が減ってきているようなので、今後改善していってくれることを期待します。


今日も筋肉の緊張をほぐし、正しい体のバランスで過ごせるようにリハビリをしました。

お家では、

立っている時のバランスを改善するために、立っている状態で右後ろ足をサイクリングさせる運動や、

お散歩時に右の後ろ足に靴下を履かせてもらい、1日2回、1回5分(1週間かけて10分に増やす)しっかり左の後ろ足に体重をかけながら歩く運動をしていただくことにしました。


とっても運動好きの子なので、運動制限をしていただくのは大変だと思います😓

ですが、必要な時期に必要な動きを取り入れながら、適度な運動をさせることがリハビリでは大切になってきます。

いくら手術がうまくいっていても、筋肉量が減っていたり、組織がしっかりしていない、違和感があるなどの状態でわんちゃんの思うがまま運動させてしまうと再発や悪化の原因になりかねません。

なぜなら、犬種やその子の性格にもよりますが、わんちゃんたちは加減しながら、様子を見ながら動くということがとても苦手だからです。

なので、飼い主さんがしっかりコントロールしサポートしてあげることが重要なのです。


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